これはICTで肥料の量を調節しながら田植えが出来るコンバインです。
車載センサーとしてタブレットを取り付ける事で、地面の凹凸を測ったり、土壌の測定を行い適切な量の肥料を散布することが出来ます。
同じ敷地内の田んぼでも土壌の質には差があります。肥えた場所もあれば痩せた場所もあります。
これまでのコンバインでは肥料を均一に蒔く事しかできない為、稲の成長に差がでてしまい、大きく育ちすぎた場合は倒伏するという問題も発生していました。
しかし、このシステムを導入する事で、土壌に合わせて適切な肥料の量を調節して散布するので、倒伏を無くしつつ肥料代の削減も可能になります。
新潟市では、こういった新型農機具の実験だけでなく水田センサーの実験も2015年から開始しており、現在も継続しています。
これはスマートフォンにデ−タを送る事で実際に田んぼに行かなくても水位や水温を確認できる画期的なシステムです。
スマートフォンがあれば使えるので、このシステムは大いに普及するでしょう。
また「ドローン」にカメラを搭載して空中から農作物の生育具合や病気の状態を把握する実証実験も始めるとの事です。
ドロ−ンを農作業に活用するシステムは民間企業がサ―ビスの提供を既に開始しており、ノウハウを提供してもらう事が出来れば直ぐにでも活用できるでしょう。
この様に最新の技術を農作業の現場に活用する事で、作業者の負担を軽減し生産性を上げる取り組みが本格化してきました。
農機具メ−カ−も最新のシステムを新たな農機具に搭載し、販売面でのテコ入れを狙っているでしょう。
私も農作業の技術革新には大いに賛成です。しかし、根本的な問題を解決しなければ本当の意味での農業革新とは言えないでしょう。
高齢の農家さんは口を揃えて「農業は儲からない」とおっしゃいます。
農作業を行うシステムが進化しても農業を取り巻く環境を改善しない事には「日本の農業危機」を打破する事は出来ないでしょう。
小手先の改革ではなくマクロレベルでの大きな改善に向けて本腰を入れて取り組んで欲しいと思います。
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