農機具のコンディションを保つ6つのポイント

農機具のコンディションを保つ6つのポイント

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農機具のコンディションを保つ6つのポイント




農繁期に使用した農機具は格納前に必ずメンテナンスを行いましょう。


きちんとメンテナンスすることにより機械が長持ちするのはもちろんのこと、トラブルによる無駄な出費も抑えられます。


生産コストを下げつつ、来年も気持ちよく作業をスタ−トさせる事が出来ます。下記の6つのポイントに気を付けて整備しておきましょう。



 洗車



農作業は泥や埃、植物にまみれて行いますので、農業機械は泥などが付着してかなり汚れます。


こびりついた泥や草などをほおっておくと錆びてしまいます。作業が終わった後は可動部分ついた泥やロータリーに巻き付いた草なども丁寧にとって清掃しましょう。


コンプレッサー付きのエアガンがあれば簡単に泥を落せます。


コンプレッサーの性能は5馬力あれば快適に作業が出来ますが、価格が高くなる為、3馬力程度の物を使用する方が多いです。


また馬力だけでなくタンクの容量もなるべく多い方がより快適に作業できます。


コンプレッサーがなければホ−スで水をかけ下回りを中心に洗浄しておきます。農機具を長期保管する場合は細かな部分まで泥をしっかり落としておきましょう。


エンジン周りには出来るだけ水をかけない様に注意します。


洗浄後は機械の接合部分にオイルを塗り、プラスチック、タイヤ、ゴムにはア−マ−オ−ルなどの保護材を塗っておけば見違えるほど綺麗になります。農機具本体にもワックスをかけます。








 保管方法について



トラクターなどの農機具は、使っている時間よりも保管されている時間の方がはるかに長いので コンディションを良好に保つためには、きちんとした保管場所が必要になります。


一番のポイントは雨風が当たらない乾燥した場所に保管することです。


屋根付きシャッター付きがベストですが、取りあえず屋根下であれば問題ないでしょう。


地面がコンクリートやアスファルトでなければ湿気防止にベニヤ板などを敷いておきます。


一番良くないのは野ざらし状態です。青空駐車は屋根下駐車に比べて3倍のスピ−ドで農機具が劣化していきます。


野ざらしだからと言ってシートをかけるのもおすすめしません。シート内に湿気がこもり、外観だけでなく機械内部にまでサビが生え、広がって行きます。


どうしても野外で保管するしかない場合は錆止め処理をしておきましょう。長期間保管する場合はバッテリ―は外しておきます。




  燃料の処理



ガソリンを長期間放置していると劣化します。劣化するとガソリンが気化してしまいガソリンに含まれる不純物だけがエンジン内部に残る事になります。


つまり異物が溜まった状態になるのです。





ガソリンが流れないので当然エンジンは動きません。春先の農機具の故障は殆どこのガソリンがらみのトラブルと言っても過言ではありません。


対策方法は燃料を抜くだけですが、燃料タンクだけでなくキャブレターの燃料も抜いておく必要があります。


「エンジンをかけたままにして止まるまで放おっておく」という話を聞きますがこの方法だと完全に抜けないので、キャブレターの底からも燃料を抜いてください。



燃料を抜く方法

 

キャブレターについている燃料を抜くレバーを引く
キャブレターの底についているネジを弛めて抜く
注油ポンプを使用して抜く

 

 

ディーゼルは基本的に抜かなくても大丈夫なのですが、夏用の軽油が入っている場合には冬に凍ってしまうことがありますので、燃料を冬用に入れ替えます。

 

 

※ ガソリンを抜くのが面倒な場合は2,3ヶ月に一度はエンジンを動かしておきましょう。定期的に始動させる事でエンジンのコンディションを   維持することが出来ます。

 

 

 

   ネズミ対策について 

 

 

穀物の刈取りに使用するコンバインやハーベスターを使用後、清掃せずに放置しておくと穀物の香りに引き寄せられたネズミが農機具の中に巣を作ってしまう事があります。

 

 

 

 

このネズミの巣が機械に絡まり故障の原因になります。またネズミが農機具内部に侵入してコ−ド類を噛み切るの事もあるので

 

 

部品交換や修理が必要になる場合もあります。意外な出費になるので注意が必要です。

 

 

ネズミ害防止にはコンプレッサー等を使って籾を一粒残らず取り除き市販のネズミ撃退スプレーを使用しておけば良いでしょう。

 

 

 

ク−ラント、エンジンオイルの交換 

 

 

劣化したク−ランを入れたままにしておくと寒冷地域ではホース部分やポンプが凍結することがあります。

 

 

凍結すると機械が破裂して水漏れの原因になりますので適正な濃度のク−ラントに交換しておきます。
(または、冷却水を抜き取る)

 

 

エンジンオイルも潤滑油としての性能やエンジンを保護する性能が低下しますので格納前に交換しておきます。

 

 

交換後はエンジン全体に行き渡るまで十分時間をかけて動かした後に保管しましょう。

 

 

 

 

 

タイヤのメンテナンス

 

 

タイヤにとって一番効果的で簡単に出来るメンテナンスとはタイヤを使う事、つまり走らせることです。

 

 

タイヤはごゴムで出来ています。あまり乗らないとタイヤが運動できず、また同じ場所ばかりが路面に接地しているため、硬化してしまいます。

 

 

 

 

重さ数百キロから一トン以上の農機具を支えているのですから常にハ−ドな状態にある訳です。

 

 

農繁期が終われば倉庫で長期間放置されるので、出来れば時々動かした方がよいでしょう。

 

 

保管時には直射日光の当たらない場所においてスプレ―タイプのタイヤワックスをかけておきます。

 

 

 

以上、6つのポイントを記載しましたが、一番のメンテナンスはなんといっても機械を動かす事です。

 

 

エンジンかける事でオイルやク−ラントがきちんと巡り、機械の可動部分もオイルが馴染みタイヤも回転させる事でメンテナンスになる訳です。

 

 

用もないのに農機具を動かすのは勿体ないので、倉庫を整理する時にでもちょっと農機具を動かしては如何でしょうか?

 

 

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