中古農機具が大きな注目を集めています。近年はベンチャー企業が中古農機具の買取ビジネスに次々と参入しており、大きな利益を上げています。
その規模は田舎の中小企業レベルでも上手くいけば粗利率50パ−セント以上、営業利益20パ−セント以上と言われており、非常に利益率の高い魅力的なビジネスモデルとなっています。
ですが、特に難しい事を行う訳ではなく、中古のトラクタ−や壊れて動かないコンバインを買い取り、レストアして販売する至ってシンプルなビジネスです。
年式の新しい機械は国内での買い替え需要に対応させ、それ以外の古い農機具は海外に輸出します。販売先の二極化が進む事でどの様な農機具でも買取が出来る様になりました。
各社ともにCMを流したり、ホ−ムペ−ジを公開して熾烈な買取合戦を繰り広げています。この状況は明らかに売り手市場と言えます。高値で買い取って貰える状況です。
しかし、実際には皆さんが満足するだけの金額が提示されないケ−スの方が多いかと思います。買取業者も「高く買います」と謳っていても、具体的な買取金額は公開していません。
市場で流通しているアバウトな金額を提示しているだけです。農機具の程度により買い取り金額にバラツキが出る為しょうがない事ではありますが、それ以上に・・・
「安く買い取って高く売りたい」 という買取業者の思惑が見え隠れしています。
この様な状況で、何も考えずに買取業者に農機具をただ「見せるだけ」では相手のぺ−スにはまってしまい、高値を付けるのは不可能です。どうしてもある程度の駆け引きが必要になります。
特別な話術が必要などの難しい内容ではありません。どなたでも実践できる内容です。今回の記事では農機具を高値で売却する方法を公開しますので、是非最後までお付き合いください。
農機具を売るには専門の買取業者に連絡して査定をお願いする事になります。しかしポイントを押さえておかないと安く買い叩かれてしまいます。注意すべきは次の3点です。
農機具の査定は複数の業者にお願いする
農機具の査定を依頼する場合、3件から5件ほどの業者に連絡してお願いしましょう。
1社だけに査定してもらった場合、他に比較するものが無い為査定額が高いのか安いのか判断できません。
買取業者は安く買い取って高く売るのが仕事ですから、言葉巧みに安い査定額で依頼者を納得させようとします。悪質な業者に当たった場合は更に最悪で・・・
「古い機械で金額は付かないので無料で引き取ります」
などと平気で嘯きます。しかし・・・
他のまともな業者が適正な価格を提示してきた場合、こういったインチキを行う事は不可能になります。きちんとした価格を出さないと、高値を付けた業者に持って行かれるからです。
農機具の買い取りを希望する業者が他にいれば、業者間での競合となり買取価格が上がっていきます。非常に嬉しい状況となる訳です。
この様に複数の業者に依頼する事によって、不正の防止になるだけでなく価格競争も起きやすい為、高値が付く可能性が非常に高くなります。
複数の業者に依頼した場合、業者との交渉に時間がかかるので多少面倒ではありますが、高値が付けば10万程度の金額の差は普通ですからここは頑張りましょう。
農機具の査定を5件ほどの業者にお願いした場合、1日に1件、5日で5件と思われるかもしれません。しかし、これでは時間がかかり面倒です。
複数の業者に査定を依頼する場合でも、すべての業者を同じ日に呼び査定してもらいましょう。「業者の方に失礼になる」などと心配する必要はありません。
他の業者にも査定をお願いしている旨ををきちんと伝え、「一番高値を付けた業者と契約する」と話しておけばよいでしょう。
ライバルの業者が他にいるだけで業者間で牽制し合う為、価格競争が起こり、なおかつ不正の防止にもなります。この点は先ほどお話ししたとおりです。
更に、買取業者が言葉巧みに営業を仕掛けてきた場合でも「他に高値を付けた方がいるのでお譲りできません」とあっさり切り返す事が出来ます。
査定士さんは農機具の査定を行うだけでなく言葉巧みに安く買い取るプロですが、他に比較する対象があれば、プロの話術を簡単にかわすことが出来ます。丸め込まれる事が無くなる訳です。
この様に同じ日に査定を依頼する事で時間の短縮になるだけでなく非常に有利な状況で査定を進めていけるのです。この点もしっかり覚えておきましょう。
農機具の査定が終わって最終的に高値を付けた業者と契約する事になるのですが、印鑑を押す前に契約書をきちんと読み内容を確認しましょう。
どんなに小さな文字で書かれていても読み飛ばしてはいけません。小さな文字ほど、重要な内容が書かれている場合が多いのです。
しっかり確実に確認しておきます。特に注意しておきたいのは、査定金額の変更に関する内容です。
契約して農機具を引き取ってもらった後に、買い取り業者から連絡が入りました。
会社の工場で整備をしていたら重大な欠陥が見つかったので買い取り額を変更
したい。差額を返金して欲しいと言うのです
契約した後になってそんな事を言うのは納得できないと反発するが契約書に書いて
ある事なのできちんと対応して欲しいとの事。契約書を確認すると小さな文字で
記載されていました。
「契約後に農機具の異常が見つかった場合は返金請求をする場合があります」
これは実際に報告された事例です。最近はこの様な業者は減っていますがそれでも契約内容は100%確認しておく必要があります。
査定金額の変更に関する内容が書いてない場合でもその場で確認して契約後の返金請求には応じないとハッキリさせておきます。
その場で契約書に一筆書き加えても良いでしょう。もし、業者側が拒否したら契約は中止して売却は断ります。二番目に高値を付けた業者に売却先を変更します。
査定士さんがいくら愛想が良くてもそれは、相手の感情に訴えかける作戦なので、契約時には毅然とした態度で望みましょう。これは農機具買取というビジネスなのですから遠慮はいりません。
少し長くなりましたが、上記の内容をきちんと実践すれば、間違いなく買い取り額は高くなります。売り手と買い手の両方が満足する取引は簡単には実現できないかもしれませんが、双方の妥協点を見つける事で納得のいく取引が出来ると思います。
中古と言えども農機具の売買は大きな金額になりますから、細心の注意を払って取り組みましょう。
20年前の古い農機具でも買い取り対象になります。無料査定のお申し込みは
簡単なフォ−ムに必要事項を記入して送信するだけ。今すぐお試しください。
※複数の農機具買取業者に査定を依頼し競合させる事で
高値での売却が可能になります。